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女性自身、じゃないですよ☆ |
久々に貸本まんがを読みました~。
表紙の丘けい子さんの名前にひかれて買ってみました。
スケールの大きい作品が読めそうですよね。
入手困難な作品だと思うのでドシドシねたばれします!
見返しは峯岸ひろみさん画ですね!
もう絵柄が完成されている~。
丘さん、小原さん、峯岸さんは第一プロの看板だったみたいですね。
詳しく知りたいです。
目次。
カラーで豪華ですね!
この第2号には丘けい子さんの「愛の湖」、小原幸子さんの「てがみ」が掲載されています。
まずは「愛の湖」から。
じゃんっ。
「愛の湖」の1ページ目。
貸本では原色が多用されているイメージなので、凝った色使いですよね。
俯瞰、ロング、アップ、という映画のようなコマ運びにひきこまれます・・・。
若様が白百合をくわえながらお忍びで乗馬をしているお姿に嘆息・・・。
松前藩主の跡取り息子の源太郎さんですって。
黒百合を探している途中でみなしごのアイヌの少女セトナちゃんと出会って恋に落ちる、というロマンチックなお話でした。
身分違いの恋の行方は・・・?
跡継ぎという地位には未練のないプリンス源太郎・・・。
「俺は 愛と自由 さえあれば じゅうぶんだ」
全国の乙女がズキュンラブする瞬間ですね!!!
アニキの奔放な発言に弟さんはうろたえています。
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「愛だ!」 |
それを立ち聞きしていた許婚の弥生ちゃん・・・!
「私の 自尊心が ゆるさない・・・・・」
プライドの高い美女って魅力的ですよね。
この弥生ちゃんはかつては弟さんと恋仲だったのに、今は玉の輿に浮かれているという設定。
若様を射止めたピュアガール セトナちゃんは源太郎若様のために刺青をして待っていましたが・・・。
あらら。源太郎若様はちょっと驚いてしまったみたいですね。
出会った日に「刺青はしないのか?」と源太郎さんが聞いたのはどういう意味だったんだろう?
読者もセトナちゃんも源太郎さんの気持ちが見えづらいです・・・。
気ままなプリンス気質なのかもしれません・・・。
城を出た源太郎さんとセトナちゃんは二人で仲良く暮らし始めます。
狩で命を落とした父のようにならないでね、というセトナちゃんのせりふや、嫉妬の炎を燃やす弥生ちゃんのなどの不安要素がちらつく中クライマックスへ・・・。
とうとう乗り込んできた弥生ちゃんが「あんたなんて相応しくない」とか何とかセトナちゃんを罵るんですが、 若様は「おまえこそ汚れてる」、と冷たく追い払っちゃいました・・・!
好き嫌いがはっきりしすぎていて怖いほどです。
「俺だけに みせて いれば いいんだよ」
あまりにも濃密な二人の世界に弥生ちゃんの入る隙間はなさそうです。
「お父様が病気なので会いにきて」という弥生ちゃんの必至の訴え(もちろん狂言)にも心を動かすことなくセトナちゃんとの愛に生きる源太郎さんでした・・・。
負けを認めた弥生ちゃんと源太郎さんの弟さんが元サヤにおさまり完結・・・。
あーよかった~。
丘けい子さんらしい娯楽性のある作品でした♪
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だれだ おにあいだなんて言うの |
ピリカメノコのみなさん、ごきげんよう☆
小原幸子さんの「てがみ」もお楽しみに。