2013年2月7日木曜日

『けがれなき慕情』花村えい子

  
花村えい子さんの『けがれなき慕情』を読んでみました。
1972年に立風書房から出版された単行本です。
ホラーのシリーズだけしか知らなかった~。青春ものもあったんですね!
掲載誌は学研の『小説女学生コース』だったみたいです。
そう言われてみると、作品の内容が当時のジュニア小説っぽかったかも。
まず!表紙のヒロインがかわいいですね!
このかわいさだけでうっとりしちゃいます。
  

やさしげな瞳の美少女・・・。
最近の少女まんがのヒロインではなかなか見かけないタイプですね。
  

美少女にはミトンとフードがお似合い♪
影のある少年、土井良さんにひかれてしまう直子さん・・・。
   

最初はこちらと仲良くしていたんですけど・・・。
この待ち伏せは嬉しくないですよね・・・。
  

両想いかと思いきや、二人は兄妹だった・・・!!!
悲劇の展開・・・。

「つらいよ! つらいよ!
 くるしいよ ママ!」

ゴーゴー喫茶で踊り狂う良さん・・・。
同行したクラスメイトのまゆみさんも驚いていますね・・・。
この後は良さんが雪山で命を落としてしまうという悲しい結末でした。
 

作者の花村さんも事故死か自殺かはわからないそうです・・・。 
「少年は暗い過去を捨てにいったのだと、私は思ってあげたいのです。」
ナイーブで純粋なものへの共感なんですね。
今はマイナーになってしまったかも知れないジャンルですが心を動かされました・・・。
    
  




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