2010年11月26日金曜日

本村三四子『Oh!ジニー』



〈恋……か 恋ってどんなものかしら?
 楽しいものかな?
 それともちょっぴり悲しいものかしら?
 わかんない……〉
 「Oh!ジニー」1巻P69集英社刊 より


先日、本村三四子さんの「Oh!ジニー」(全2巻)を購入しました。
本村さんの作品は復刻されているものがほとんどないため、当時の単行本か雑誌で読むしかないんですよね。
値段がなかなか下がらないので、わたしはほとんど持っていないです。
ヒット作の「奥さまは18歳」も文庫版を1冊持っているだけですし…。
美品でなかったため格安で売られていたものを購入したのですが、今まで何で読まなかったのかしらバカバカ!というくらいに面白かったですよ!

「Oh!ジニー」は、オテンバなヒロイン・ジニーが繰り広げるアメリカのハイスクールもの。
現代では映画かドラマでヒットする内容かな?チアとか、パーティとか、ステディとか…。少女まんがでは廃れたジャンルの1つかもしれません。
絵がすっきりと見やすくてかわいいし、テンポが良いので、あっという間に読んでしまいました。

なんと言ってもヒロインのジニーが面白くて!
男まさりなバトンガール(コスチュームがかわいい~)のジニーがシャンデリアにぶら下がったり、手すりをすべり降りたり、パーティでお酒を飲んで暴れたり、転校生に男子に間違われたり…。
同居しているイトコのお姉さんから、男の子にキュンとしたことないの?と問われると、こう答えます。

〈アイスクリームをたべすぎておなかがキューンとしめつけられたことならあるわ〉
前掲書P68

恋に恋するお年頃なわけですね…。
かわいいなあ。
淡い初恋やいくつかの事件を経て物語は大団円を迎えます。

さわやか、ハツラツ、ちょっぴりおセンチな本村ワールドをこれからも読んでみようと思います。

  

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