前回の続きの第2部です~。
二人の少女はどうなるのでしょうか?
朝ごはんはパン♪ |
当時の牛乳は1本20円前後だったみたいです。 |
順子さんは千秋さんに留守番を頼んで仕事に出かけます。
花屋の娘さんの聞いているレコードの音色が在りし日の自分を思い出させます・・・。
またあの日のように歌えたら・・・。
順子さんの心遣いに感謝する千秋さん。
再出発したいと願いますが・・・。
あの嫌なおじさんが順子さんの下宿に押しかけてきてしまいました!!
別れたと見せて後をつけていたんですね・・・。
「人のものに手をつけるなだと? おまえがそんなことをいえたがらかい」
なんと、おじさんは千秋さんにスリや万引きをさせていたというのです!極悪!!
順子さんの預金通帳を持ち出そうとするおじさん!
根こそぎ持ち去るつもりです!
千秋さんが止めても言うことをききません・・・。
自分がここにては順子さんに迷惑になると思い、おじさんと出て行くことを決心します・・・。
その頃、順子さんは・・・。
会社のお使いで声楽家の三井すみ子さんの自宅へやってきました。
声楽の勉強を再開したいと思っている千秋さんのことも相談できたらいいのですが・・・。
「三井すみ子っていうらしいけど 千秋さんがレッスンにいってた先生は何ていったっけ?」
(読者のみなさんはおわかりですよね?)
クッキーおいしそう |
千秋さんの身の上を話し始めます・・・。
三井先生は途中でやめてしまった生徒、千秋さんのことを覚えていました!
しかも!
もう一度おけいこをみてくれるというのです!
なんという奇縁でしょうか!
「あしたにでもつれていらっしゃい」
「こんなに早く 手づるができるとは思わなかった!」
自分のことのように喜んでいる優しい順子さんです。
順子さんが家に着くと千秋さんの姿は消えていました。書置きを残して出て行ったのです・・・(泣)
嬉しい報せを聞かずに・・・。
花屋の娘さんが千秋さんがおじさんと出て行くのを見たと教えてくれました。
「やせて目つきのわるい男よ」
引き止めてほしかったですね・・・(泣)
オーバーやツーピース、時計、貯金通帳が持ち去られたことに気づいた順子さん!
警察に届け出ることに・・・。
指名手配!!似てる! |
手配書を持った警官が千秋さんとおじさんを見つけました!
「ガチャリ」(毛深い) |
「何をすればいいの またスリかい」
「いいえ うたのお勉強をはじめるのよ 千秋さん!」
やけになっている千秋さんをけんめいに励ます順子さん・・・。
「どうかいつまでもお友だちでいてあげてくださいね」
(お友だちでいてほしいとねがうのはむしろ私の方よ 親も姉弟もないみなしごの私なんですもの 千秋さん!)
ステージで輝く日も遠くないでしょう・・・。
晴れやかな千秋さんの笑顔で物語は締めくくられました。
おまけ。
当時の少女まんがの画風を少し紹介します~。
この作品より2、3年後の絵だと思うので少し華やかになっていますが、丸顔のおさない輪郭が同じ系統かな?と思います。頭が大きくて首が細いというお人形さんみたいなかわいらしいスタイルですね。
まずはむれあきこさん。黒目がちの優しい瞳がすてきですね。
長い三つ編みをもてあそぶ(笑) |
松尾美保子さんも優しい瞳の描写が特徴的ですね。繊細な睫毛にうっとり。松尾さんの単行本が復刊されるといいなあ。バレエものとか読みたくないですか?
髪の毛もキラキラ |
『りぼん』時代の牧美也子さん。タレ目がちの甘いかわいらしい瞳ですね。大人気作品「マキの口笛」です。落ち着きがあるようなしっとりさがあります。
大ベテランの武田京子さん。松尾さんのような優しげな描写ですが、バタ臭いかんじが薄めですね。日本ものを多く描かれているのでぴったりです。
頭の大きさのバランスなどは似ているのですが、虹彩の描き方、主線とそれ以外のディテールの線のメリハリなどが他の方と違う個性がありますね。
ルル子は60年代の絵が好きなんですが、このあとはみなさん絵柄が変わっていくのでそういう点も面白いです。機会を改めてご紹介しますね。
0 件のコメント:
コメントを投稿