ほしかった『別冊少女フレンド』を見つけたので狂喜乱舞です!!
1972年7月号。亜土ちゃんの表紙がキュ~ト☆
お目当ての作品は・・・
神奈幸子さんの『ウィーン奇想曲』!!
クライスラーの名曲がそのままタイトルになっている作品。
数奇な運命が奏でられそうな予感でワクワクしますね・・・。
この号は後編なのでまずはあらすじ・・・。
このヒロインの立ち姿・・・。
すてきすぎますね・・・。
この頃の神奈さんの絵は丸顔からほっそりし始めた時期でプロポーションがよいのです・・・。
髪の毛がゆたかでウエストが細くて足も長すぎるという!!
主線も細すぎずしなやか!!
ヴァイオリンの先生だと思っていた方が実のお父さんだったという少女まんがの王道の設定!!!
潔いです!!!
よくある話だよね・・・などとは言わないで読んでみてくださいね!!!
(と言っても、単行本になっていないので図書館などに行かないと読めないですが・・・)
実の父であることがわかったにもかかわらずマリアに冷たいままのノイラート先生・・・。
傷ついたマリアの心を慰めてくれたのは兄弟子のフランツ・・・。
「ふしぎ・・・・・・だわ フランツがいっしょに ひいてくれると・・・ なんだか とても 自然に音が 流れ でてくる・・・」
フランツの優しさがマリアにはあたたかくて・・・。
「フランツ・・・・・・ あ ありがとう・・・・・」
しかし・・・幸せな時間は長く続きませんでした・・・。
肺がんが悪化しヴァイオリンのコンクールを棄権することになってしまったフランツ・・・。
ヴァイオリンの情熱をマリアに託します・・・(泣)
スゴク展開が早いんですが、代わりに出場したマリアがコンクールで入賞・・・!!
「入賞はしたが まだ まだ 未熟である ことをわすれるな」
ムジークフェラインでウィーンフィルと共演が決まったマリア・・・!!
すごいですね!!
フランツも病をおして聴きに行きたいと強く願いますが・・・。
ムジークフェラインの描写が凝っていますね♪すてき~。
マリアの衣装もかわいい!!
フランツも来ています・・・。
神に召されたフランツの前にして親子の愛を交わすノイラート先生とマリア・・・(号泣)
「わたしが いままで まちがっていたのだ」
「サクラをわすれるためにだけ バイオリンをひいてきたのだった・・・」
先生も苦しかったんですね・・・。
またもや展開が早くて3年間が経っていました!
その間ウィーンで演奏活動をしていたみたいです。
実の父親であるノイラート先生が芸術とは何かを語る名場面。
台詞多い!!
ドイツの文豪トーマス=マンの言葉をひいて、芸術は「のろい」であると!!
でも、マリアの芸術は「愛」であり、「愛」は「のろい」に勝ると!!
すごいダイナミックな演説ですがかっこいい・・・!!?
父をもしのぐ芸術家に成長したマリアに日本に帰るように言い渡します。
マリアのヴァイオリンはノイラートパパから受けついだもので、クライスラーからおくられたストラディヴァリウスらしいです。
すごい名器ですね・・・。
聴衆の前で実の父について明かすマリア・・・。
姿を消してしまったノイラートパパはスイスの山中で隠遁生活をしているとのこと。
「愛のプレリュード」を作曲して日本まで送ってくれました・・・。
この作品を育ての父親と共に披露して物語はとじられます・・・。
エピソードがおさまりきらなくてネームがぎっしりになっている部分もあるんですが、ドラマチックなマリアの青春物語が華やかに表現されていて面白かった~。
神奈さんは単行本になっていない作品がたくさんあるのでこれからも色々探してみます!
目次はこんなかんじです!
豪華すぎて胸が高まりますね・・・。
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