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ポエムがすてき~☆ |
池田理代子さんは「ベルサイユのばら」などの長編が有名ですが短編も名作揃いです!!
今回は短編集『白いエグモント』の表題作「白いエグモント」をご紹介しま~す。
1973年の『マーガレット臨時増刊号』に発表された作品。ベルばら連載中ですね!
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ああ「分不相応の恋」・・・。 |
おさげヒロインのみっちは志村くんに片想い中。
他の男の子とは違う大人っぽいムードは2つの年の差からでした・・・。
さびしそうな志村くんを心配してあげる優しいみっちですが・・・。
相当なドジッ子なんです(笑)
上のコマはスカートをはいてくるのを忘れてコートが脱げない図です。
他にも通学カバンを忘れてきたり、ファスナー全開だったり・・・。
なかなかですね・・・!?
『りぼん』のオトメちっくマンガのドジッ子とはまた違ったかわいさ!
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「きみ」と熱弁の志村くん |
志村くんの好きな曲はエグモント序曲!
みっちはクリスマスプレゼントにしようと思いつきます。
雪の女王のようなコートを着て美しく変身したいと願うみっち。
志村くんにふさわしい女の子になりたいというすてきな乙女ゴコロ・・・。
母子家庭のみっちには手のとどかない夢のようなコートでしたケド。
志村くんが落とした定期入れに入っていた写真が気になってしまい持ち帰ってしまいました。
「志村くんの 好きな・・・・・・人・・・・・・?」
やっぱりかわいくなりたくてヘアスタイルを変えようと思い立ちます・・・。
美容院でのオーダーがうまくいかずオカッパ頭になってしまいました・・・。
読者から見たらかわいいと思うんですが、本人はガッカリですよね。
「美人でもないくせに それなのに 好きになったりして・・・」
「いちにんまえに 好きになったりして・・・」
ヘアカットの失敗で絶望してしまうナイーブな乙女ゴコロ。
でも、この後は勇気を出して志村くんの家にクリスマスプレゼントを届けに行くことにします。
みっち、えらい!!
物語はエグモント序曲が鳴り響くクライマックスへ・・・!!
ここがルル子が一番すきなシーン!!!!
これまでヒロインのみっちの視点で語られていた物語が突然に志村くん目線に切り替わります!!!
しかも!!!
「童話から ぬけだしてきた 雪の女王が立っているように 見えたのは なぜだったんだろう・・・・・・」
という浪漫的独白!!
この鮮やかさは印象的ですよね!?
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「ありがとう・・・」(泣) |
定期入れの写真の少女は療養所で出会った今は亡き初恋の人だと話してくれた志村くん・・・。
みっちを上回るドジな女の子だったんですって・・・。
復学してからはドジだけど元気なみっちに癒されていたという告白までしてくれました(泣)
3学期になったら写真をあげる約束をしてハッピーエンド♪
志村くんの持っていたエグモントを聞きながらすてきなクリスマスを過ごしました。
ドジッ子のみっちらしく、すでに志村くんが持っているレコードをプレゼントしてしまったというかわいいオチつき!
コートがなくても雪の女王様になれてよかったね!!