引き続き、国会図書館で『マーガレット』を見ています。
『ガラスの城』の最終回が掲載されていた1970年12月までは閲覧しました。
1970年の『マーガレット』は変化の年だったんですね・・・。
1960年代はベテラン作家陣が途切れなく作品を発表していたので、みなさん息が長かったんだなあ、という印象。水野さんは『セブンティーン』で『ファイヤー!』していましたが、他の作家さんはそれぞれの得意なジャンルで引っ張っていたようです。新人の大ヒット作品に目立ったものがないのも不思議というか・・・。
数々の新人の中でも池田理代子さん、大島弓子さんの作品は個性的に見えました。
池田さんは絵が上手いし、格調高い・・・。大型新人。
大島さんは絵は華麗じゃないけれど、すごいテンションの高さに引き込まれます・・・。扉絵のアオリ文句にも「悲劇ナンバーワン」みたいなことが書いてありました。題名は『美花よなぜ死んだ』 、『命はてる日』、『その日まで生きたい』など。ねたばれ的題名です。
実話をまんがにしたもの、と扉絵に書いてあったのですが、原作者の名前などは何も書いてありませんでした。
上の絵は『その日まで生きたい』からの引用なのですが、「ググッ」「ググ」という擬音?が大迫力です。チョットこわいです。右下のコマでは「ママ・・・みのり こんな になって ごめんね・・・」と紅涙を絞ります・・・。感情の起伏がダイナミック!他の作家さんよりネームやコマ数が多いのも特徴でしょうか。
現在の大島さんの作風しか知らない方は驚かれるかもしれないですね。
どの時代の大島さんもだいすきです♪